オスカー・ピーターソン / Oscar Peterson


The Jazz Legend

Signature Edition


1970年代末、ウィーンで行われたコンサートでピーターソンは、プロデューサーのノーマン・グランツに、「ちくしょう、ノーマン、このピアノは何処まで行こうっていうんだ? 俺もこんな楽器を手に入れなきゃ!」と呼びかけました。この瞬間、ベーゼンドルファーピアノとの深い友情が芽生えたのです。ピーターソンは個人的に選んだベーゼンドルファーコンサートグランド290インペリアルに特別な思いを持っていただけでなく、ウィーン・ムジークフェラインの黄金ホールで、ベーゼンドルファーの創立175周年を記念して開かれた『ウィーンの夕べ』でも演奏しました。2002年ピーターソンは、栄えあるベーゼンドルファー・ライフタイム・アチーブメント賞(生涯功労章)を受賞しました。オスカー・ピーターソン・シグネチャーグランドは、ピーターソンの遺産を管理するオスカー・ピーターソン遺産管財人の協力を得て製作されたもので、200から214VCのサイズを選ぶことができ、12台の限定モデルとなります。それぞれのピアノには、ピーターソンのロゴであるライオンと、サインが入った『コレクターモデル』の銘板が付いています。また1台1台に冊子『オスカーから、愛を込めて』と、ピーターソンの自宅スタジオで大切に使用されていた、ベーゼンドルファーインペリアルグランドでレコーディングされた未発表曲が付属しています。

「ちくしょう、ノーマン、このピアノは何処まで行こうっていうんだ? 俺もこんな楽器を手に入れなきゃ!」

ウィーンで初めてベーゼンドルファー290インペリアルに対面するオスカー・ピーターソン

オスカー・ピーターソンが隣に


1980年代初期、オスカーはピアノに向かい、椅子に腰を下ろすと、『録音』のボタンを押しました。それから、あらゆる力、喜び、そして才能を迸らせる表現力で、13曲を演奏し終えました。こうしてデジタル録音された音楽は、ピーターソンの演奏を、キーからペダルの動作まで、極めて正確に捉え、細心の注意を払って補正され、現代のフォーマットに変換されました。たった一つのボタン操作でキーとペダルが蘇り、上下に動いて40年前ピーターソンが演奏したそのままの音楽を再現します。
ヤマハのディスクラビア技術を搭載したオスカー・ピーターソン・シグネチャー自動演奏グランドは、米国とカナダのみで販売されています。

225 cm
159 cm
102 cm
225 cm


Bösendorfer Grand 200 bis 290

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共鳴箱の原理
詳細
ピアノの原理は、響板だけが音の生成に関わっているわけではないという点から、バイオリンのボディと非常によく似ています。ケースの芯は、内側の形状に沿って曲がるよう、ベーゼンドルファーの職人が独自の手法で溝を掘った、厚さ10ミリの柾目材でできています。これはベーゼンドルファー独自の方式です。キーを押すと、組み合わせたスプルース材の集合体に音響が伝わり、ピアノ全体が一つの共鳴箱になって、ピアニストの演奏に応えます。ベーゼンドルファーの際立って豊かな音色、輝きを放つサウンドはこうして作られます。このような複雑な構造は、ウィーンの伝統的な工法の一面を表しています。
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繊細なピアニッシモから力強いフォルテッシモまで
詳細
ベーゼンドルファー・グランドは、最高レベルのコントロール能力を持っています。アーティストと技術者が共同で開発したベーゼンドルファーのアクションは、独自の仕様に基づいて製作されています。このアクションが、精緻な演奏から生まれる、素晴らしいアーティキュレイションを伝える役割を果たします。演奏をコントロールする力です。
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独自の低音弦
詳細
低音弦はすべて、ベーゼンドルファー独自の方法で巻き上げています。鋼弦を芯にして、1層あるいは2層の銅線を巻き付けています。慎重に巻き上げた弦は、豊かな響きとぬくもりあるベーゼンドルファーピアノならではの低音を生み出す大切な要素です。
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独立したカポダストロ
詳細
ベーゼンドルファーはピアノメーカーで唯一、着脱式の独立したカポダストロを高音部に採用しています。これによって、最も正確な高音部の調音が可能になり、ベーゼンドルファー本来のサウンドを代々伝えることができるのです。世代を超えてベーゼンドルファーの個性溢れる音を保つことができます。
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昔ながらの砂型鋳造
詳細
ベーゼンドルファーでは、砂を使用する伝統的な手法でフレームの鋳造を行っています。フレーム材はオーストリアで製造され、工場の屋外で6か月間休ませます。弦には20トンの張力がかかりますが、休ませることにより、鋳造過程で生じる歪みを解消し、弦の過大な張力に耐えることができるようになります。安定性がより一層高まります。
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オープン型ピンブロック
詳細
極めて安定した音-ベーゼンドルファーのオープン型ピンブロックは厚さ7ミリの柾目メープル材を3枚、それぞれ木目が交互になるように貼り合わせています。これをベースとなる赤ブナ材の基盤に固定すれば、弦を結び付けるピンを確実に保持する土台ができあがります。最上面は厚さ1・5ミリのウォルナット化粧板で仕上げます。ベーゼンドルファーのオープン型ピンブロックは、文字通り音の基礎となるパーツです。
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1本ずつ弦を張る
詳細
弦は職人が一本ずつ結び目を作り、ピンブロックに張ります。それによって、時間と共に調律が安定し、何よりも調整しやすくなります。
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自然の手に委ねる
詳細
ベーゼンドルファー・グランドの基本となるのは、自然乾燥を行い、楽器に適した木材であることが確認されたスプルース材です。一年を通して、太陽や風、厳しい気温の差に晒すことで、ゆっくりと、最終目標である共鳴する木材に変化して行きます。ベーゼンドルファーでは、楽器に適したスプルース材をどのメーカーよりも多く、80%以上使用しています。製作期間に自然乾燥の過程も含めれば、ベーゼンドルファー・グランドがお客様のお手元に届くまでに6年を要することになります。ベーゼンドルファー独自のサウンドを生み出すための、長いけれど大切な時間です。
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一台ずつ異なる仕上げ
詳細
当社は年間300台という、少量生産体制を取っているからこそ、お客様それぞれのご要望にお応えすることができます。高級な木地仕上げから、お好みの色、あるいはお客様ご自身のデザインで、熟練のクラフツマンが丁寧に彫刻を施したエンブレムまで、どんなことでもご希望に沿うことができます。ピアノの製作にかかる前に、ベーゼンドルファーの職人が色見本を用意し、お客様のデザインを伺いながら、共同で作業を進めます。お客様の確認を頂いてから、お客様ご自身のように、個性豊かな一台だけのピアノが製作されることになります。
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オーストリア製
詳細
ベーゼンドルファー・グランドは投資対象としてだけでなく、世代を超えて受け継がれる、価値ある逸品です。練達の技を持つ当社のクラフツマンが、あのベーゼンドルファーの個性溢れる音色、ダイナミクスそして表現力を備えたサウンドに秘められた美を巧みに表現します。何世代もの手を経て完成した技の頂点。ベーゼンドルファーのクラフツマンが1年がかりで製作に当たります。ピアノに指を触れた瞬間、職人の個性を感じていただけるでしょう。
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ヴィエナ・コンサート(Vienna Concert)
詳細
新シリーズのヴィエナ・コンサートは、煌く音色、エネルギッシュなダイナミクスと、独自のアクションメカニズムを持った、次世代のサウンドを紡ぎだすピアノです。
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グランドピアノ
詳細
1828年以来2世紀近くに亘り、ハンドメイドの伝統、美、ウィーンの魂にいささかも妥協しないオーストリア製ピアノとして製作してきました。ベーゼンドルファー・グランドに何か制限があるとすれば、それは周囲の環境です。私たちがすべての点を管理しています。キーからキーへ、実際には見えず、聴こえなくても、演奏される音楽の微妙なニュアンスを伝えてくれることでしょう。
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コレクターズアイテム
詳細
価値ある銘木を称える:息を飲む美しさとマスタークラフツマンの技が一体となったベーゼンドルファー・コレクターズモデルは、個性的なデザインとサウンドを持つ、完成度の高い、目で味わうピアノです。
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ディスクラビア・エディションモデル
詳細
巨匠によるピアノの名曲を、指一本動かさずにお楽しみいただけます。ピアニストにも休息を。ベーゼンドルファー・ディスクラビア・エディションモデルは、どんな演奏も驚くほど正確無比、忠実に再生します。ラフマニノフ本人の演奏を聴く、アルトゥール・ルービンシュタインの神秘的な解釈に思いを巡らせる、あるいはオスカー・ピーターソンの作品でグルーブを味わう-ベーゼンドルファーのディスクラビアモデルは、様々なスタイル、ジャンルから1、000曲を超えるライブラリーを用意しています。中心となるのは、ヤマハが開発した、先進のディスクラビア・エンスパイア自動演奏技術です。ピアニストの皆様なら、ライブラリーを楽しむだけでなく、ご自身の演奏を簡単に録音し、再生することができます。
生命の樹/Tree of Life
コクトー / Cocteau